考えてみれば、以前のロレックスは本当に稀有な存在でした。
雲上ブランドなどは、そのブランド性は確かなものであっても基本ラグジュアリーな時計であり、ガンガン使い込むには敷居が高いものが多いように思えます。
ところがロレックスの場合は、頑丈であり、道具のようにガンガン使い込める軽さがあり、しかもそのブランドのネームバリューは事実上トップだったのです。
やれブランドの格がどうの、機械の仕上げがどうのと七面倒くさいことを言わなければ、やはりロレックスが事実上ナンバー1時計メーカーなのは疑いの余地がありません。
そして、数少ない弱点としてずっと言われ続けてきた「ブレスレットの軽さ、構造のチープさ」・・・それに取り組んだロレックスの姿勢はごく当たり前のものであったように思えるのです。
ベゼルのメタルシールも傷がついたり色が抜けたりする・・・じゃあ、そんなことがないように、ずっと新品当時の輝きを保てるようなセラミックにしよう・・・
企業としてはごく当然の努力でした・・・
ところが使っていくうちに、そんなロレックスの真摯な努力など、まるで「ありがた迷惑」なように感じてしまう罰当たりさ・・・
でも、体の感覚としてはやっぱり実際5桁の方が使いやすいんだから仕方がない・・・
そして、全幅は変わらないとは言え、やっぱりボリュームを増してしまったこのボディーがどうしてもいただけない・・・
なんとも「ぼて〜!」っとしてしまって、手首の上で納まりかえっている・・・
ラグジュアリー化と共に贅肉までついてしまったように思え、どうも手が伸びない・・・
服に合わせると明らかに前世代の5桁よりも手首がでしゃばってくる・・・。
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